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「神館(こうたつ)さん」第2号

巳年の祈り

巳年である本年は、蛇が脱皮する特性を捉え、更なる成長あるいは復活再生の年とも言われます。皆様の日々においても、そうした前向きで明るい一年でありますことをご祈念申し上げます。

神戸宗社は年始の初詣にて、たくさんの参詣者にお越し頂き、大いなる賑わいを頂きました。以降も絶えず、ご参拝頂く方は多く、お蔭様で年々、参拝者数は増加傾向にある印象を受けます。『神は祭りによってその神威を増し、祈りによってその霊威を強める。』との言葉があり、皆様の思いが強ければ強いほど、多ければ多いほど神々のお働き、お導きに広がりと深みが生まれます。そうした氏神様と皆様との相互関係から、神戸の町がより一層明るく、互いの御縁にあふれた活気あるコミュニティへと高まっていくことを、この巳年に思いを馳せて神戸の宮より願っています。

ヨミガエリ倭姫伝説

「第63回 神宮式年遷宮」がいよいよ始まります。数ある儀式行事が含まれる中,その内の一つ、「御樋代木奉迎送行事」が間もなくこの神戸にもやってきます。

◎お立ち寄り先(予定地)

 岐阜県  金神社 南宮大社 今尾神社

 愛知県  針鋼神社 真清田神社 津島神社

 三重県  桑名宗社 神戸宗社(神館飯野髙市本多神社) 三重県護国神社

◎神戸宗社 開催日時 令和7年6月9日(月)AM9時頃~ 

神戸が古来より伊勢の神宮と結んできた御縁を再び繋ぎ合わせ、倭姫命が巡幸なされた神戸の行路を再び内宮外宮の両宮御用材が辿っていく瞬間は、まさに倭姫神話の蘇生です。神戸史上初の歓迎行事の開催は、神戸にとって、大変意義深く、大いなる誉れであります。どうかこの歴史的瞬間にお立合頂けます様、平日開催とはなりますが、万障繰り合わせの上、皆様ふるってご参加ください。 近日中に、神戸町内回覧にて、「参加募集」案内を行います。お申込み及び取り纏めは、各町総代様と致しますので、宜しくお願い申し上げます。神戸町以外にお住まいの皆様は、神戸宗社へ直接お申込みください。

いざ胎動

広報委員長 杉本 信雄

皆様の心からの御奉賛を頂き、御造営事業が動き始めました。宮にかける思い・未来に託す心・歴史に立ち会える喜びなど、皆様からは,様々な感情と共に御奉賛頂いている印象を受けます。ただ、道程は遠く険しい現状です。大正末期に改築完成した拝殿は、ちょうど100年の節目を迎え、これより再び新たな歴史を紡いでいく事になります。このような節目に立ち会える事を誇りと受け止めて頂き、次世代へと繋いで参りましょう。

『君が代』の一節に「さざれ石の巌となりて」とあり、一人ひとりの力は小さくても、みんなで団結すれば強大な力を発揮することができるという日本人の調和や団結の国民性を表現しています。御奉賛がまだの方は、是非とも。すでにお済みの方々は、積み重ねを。引き続き、宜しくお願い申し上げます。

『神館神明社と伊勢神宮』 前編

今回は神戸宗社の主祭神である天照大御神をお祀りする「神館神明社」創立の経緯と伊勢神宮との関わりについて前/後編に分けてお話します。
【神戸って?】
皆さんは神戸(かんべ)と言う地名の謂れをご存知でしょうか?神戸と言うのは本来、特定の神社の神領地で、その神社の維持の為に奉仕をする家々(民戸)の事です。(地域に課された役職と言う認識で良い)
子細は後述しますが、我々の住むこの地域は往古、伊勢神宮の神戸(神領地)であり、神戸宗社の創始である、神館神明社とは深い関わりがあります。
【倭姫命の御巡幸】
一般にあまり知られていない事ですが、伊勢神宮の御祭神である天照大御神は、天孫降臨以来、天皇の住まう宮中で祀られていましたが、今から二千年以上前、第十代崇神天皇の御代に大和国(現奈良県)笠縫村に簡易的にお祀りされました。 その後、十一代垂仁天皇の命を受け、大御神の依代である鏡を携えた皇女倭姫命により、天照大御神が永遠に鎮まるにふさわしい場所を求めた御巡幸の旅の末、伊勢の地に鎮座しました。
 尚、倭姫命の御巡幸(遷座)の経緯は、次の三冊の書物に記されており、[日本書紀]では簡略に、[皇太神宮儀式帳]※1ではやや詳しく、伊勢神宮の聖典である神道五部書の一冊[倭姫命世記]※2では詳しく記されています。
簡略な日本書紀はさておき、[儀式帳]と[世記]には、御巡幸の滞在地や地名、滞在中に大御神を奉斎した宮名などに共通点はありますが、以降はより信憑性の高い”儀式帳”に則してお話を進めます。
余談になりますが、御巡幸の途中、一時的に大御神をお祀りした神社(場所)は、”元伊勢”と呼ばれております。
 さて、大和国を出発した倭姫命の一行は、行く先々でその地域の統治者から神戸や神田の寄進を受け、遷座を繰り返しながら伊賀国→近江国→美濃国を経て現在の桑名から、伊勢国に入られました。
                                        (後編に続く)
※1『皇太神宮儀帳』(こうたいじんぐうぎしきちょう)平安時代初期に伊勢神宮の神職により編纂され、朝廷に提出された”内宮”に関わる諸々を纏めた報告書。
※2『倭姫命世記』(やまとひめのみことせいき)倭姫命が大御神を奉じて各地を巡幸し、伊勢に鎮座するまでの伝承を記した書。奈良時代後期の撰(せん)との記述があるが実際は鎌倉時代中期に、外宮の神官により著され、偽書と疑われる書物。

お知らせ

・公式HPリニューアル:神戸宗社に関する充実した内容・情報を随時更新しながらお届け致します。

・3月2日(日) AM9時~ 「開運厄除 伏見稲荷神社 初午大祭」鈴鹿市の多くのお宮では「3月の初の午の日」に厄除け祈祷を行っています。別日でも随時祈祷受付を致しますので、あらかじめお電話にてご連絡ください。

・4月6日 (日)  AM10時~ 「開運厄除 伏見稲荷神社 春の大祭り」マルシェや呈茶等による神賑行事を開催します。

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